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2015年「貧困撲滅のための国際デー」へのメッセージ ありがとうインターナショナル総裁 宮本惠司師

先月、国際平和デーに当たって、子どもが安心して元気に育てられる世界を作ることの大切さについて書きました。しかし、戦争と武力紛争は、子どもの貴重な命を破壊する暴力の形の一つに過ぎません。

 実際に、戦争より貧困のほうが暴力的であるとさえ言えます。多くの人の命を奪う一方、生き残りがとても苦労します。今、約10億人の子どもが貧困で暮らしています。この数字が何を意味するか想像しにくいでしょう。

 簡単にいえば、二人の子どもに一人だということです。同じ家族で想像してみてください:一人は十分に食べて、服を着て、接種を受けており、元気で定期的に健康診断を受けて、いい学校に通っています。もう一人は、栄養不足で、やせ衰えており、靴も履かず、予防可能な病気に悩まされて、医者にも行けず、学校に通う代わりに働いています。なんてばかげた家族でしょう。親の理性すら疑ってしまいそうです。しかし、これこそ私たちの世界にいる子どもの現実であり、私たち皆その親です。

今年の「貧困撲滅のための国際デー」は、国連が2030年までの持続可能開発アジェンダを採択した直後で、最初の目標は「どこでもありとあらゆる形の貧困を
なくす」であるという特別な機会に訪れています。私の考えでは、倫理上も実利的にも最優先に取り掛からないといけない貧困の形は子どもの貧困です。まず、最も貧困に苦しまされ、最も自分の力だけで抵抗できない者、つまり子どもを道徳上に助ける義務があります。そして、実利的に言えば、長期に貧困をなくすための最短の道は、代々の貧困という悪循環から脱せるような構成を立て、家族に力を与えることによって、今の子どもから始めることです。多くの複雑な要素があると分かります、貧困を原因で子どもが亡くなる地域が戦争まみれになっていることはその一つの大きなものですが、貧困に取り組む際に子どもを第一に考えることがマイナスになるとは到底思えません。子どもを第一にする考え方で、貧困の経済的・構造的な原因だけではなく、人間の心の中にある貧困の根本的な原因にも取り組めるようになると思います。にいえば、二人の子どもに一人だということです。同じ家族で想像してみてください:一人は十分に食べて、服を着て、接種を受けており、元気で定期的に健康診断を受けて、いい学校に通っています。もう一人は、栄養不足で、やせ衰えており、靴も履かず、予防可能な病気に悩まされて、医者にも行けず、学校に通う代わりに働いています。なんてばかげた家族でしょう。親の理性すら疑ってしまいそうです。しかし、これこそ私たちの世界にいる子どもの現実であり、私たち皆その親です。

これこそ「子どもの貧困をなくすためのイニシアチブ」を支える確信で、この世界規模のイニシアチブは諸宗教で、子どもを中心にし、子どもの貧困をなくすために宗教に基づいた資源を動員するものです。神学的考察、祈りと行動、諸宗教アドボカシーとパートナーシップや草の根活動への支援を通じて、精神的・構造的原因に取り組んで、子どもの貧困のない世界づくりを目指しています。

国際社会が貧困の撲滅を進めようとしている際、宗教者が子どもを守るという世界の道徳的な焦点を保って、子ども一人ひとりが安心して成長できるために宗教者に特別な役割があると認めて、これを果たせるように呼びかけるよう、この機会を利用したいと思います。子どもの貧困をなくすことは、私たちの聖典や教えや伝統にすでにあるよう、私たちの最優先事項にしようではないか。これを私たちの共同体においてすでに認識され、私たちの仲間が慈悲のある心、行動を起こす心を持つように導き、持続可能開発アジェンダの素晴らしい第一目標を実現できるようすべての資源を充てるようにしようではないか。実現した時に、いかに喜べるでしょうか。

今は、祝う時であり、希望にあふれる時です。今年の貧困撲滅のための国際デーに当たって、ミレニアム開発目標のもとで、6千万人の子どもが貧困から救われ、一部の推測では毎日14,000人の子どもが命を落とさないようになり、貧困問題で大きな進歩があったことを思い出そうとしましょう。共通の目標に向かって一緒に仕事をすれば、大きな進歩が遂げると立証されています。今は、気を落とす時ではなくて、子ども一人ひとりが貧困のない、希望にあふれる、満足のできる人生が送れるよう努力を倍にしようではないか。

宮本惠司
2015年10月17日