ニュース

2012年国連子どもの権利委員会の一般討論

ありがとうインターナショナルは、今年の一般討論に参加。

ありがとうインターナショナルは、「国際移住の文脈におけるすべての子どもの権利」をテーマに開催された国連子どもの権利委員会の一般討論に出席した。ありがとうインターナショナルにとって、出生登録の重要性を改めて訴える機会となった。

子どもの権利委員会は、毎年9月に子どもに権利条約の条項をテーマに一般討論を開催する。その目的は、共通のテーマを設定することによって、なるべく多くの関係者、NGO、専門家のみならず、若者や子どもを集め、政府に対して、如何に効果的に子どもの権利を実施するかについての提言や助言を行うことだ。

委員会は、2012年9月28日(金)に開催された第61回会議で開催された。今年は、「国際移住の文脈におけるすべての子どもの権利」をテーマに200人以上の参加者が一堂に会し、単独もしくは同伴で自国を離れたり、家族が移住しても自国に留まった子どもたちも含め、移住によって影響を受けた子どもたちの状況について活発で実り多い議論が行われた。

移民の子どもの人数は依然増え続けている一方、この現象は公共政策に反映されず、過小評価されている。子どもは弱い立場にあり、移住の過程において保護されなければならない。子どもの権利を尊重するための政策案を立てる試みや政策のギャップに集中した討論が行われた。

ありがとうインターナショナルは、子どもと移住の課題への対応における不可欠な要素として、出生登録を推奨するという方針を再確認した。生まれたときに登録されない子どもは、教育、保健、その他の基本サービスにアクセスできない。子どもの年齢も記録されない。これらは子どもの権利へのアクセスを妨げる要因である。ありがとうインターナショナルでは、世界中のすべての子どもの出生登録を実行する取り組みが必要不可欠とと考えている。

2つのグループに分かれた参加者は、多くのことを提言した。ここでは、その一部を紹介する:
・ 子どもの最大利益を優先すること。
・ 家族の結束に基づいたものを含めて、移民の子どもの身柄拘束を避けること。
・ 移民の子どもにその国の国籍を持つ子どもと同じ公共サービス(教育、保健、住居など)が得られるようにすること。
・ 移民の子どもを、移民としてではなく、まず子どもとして見なすこと。
・ 子どもの参加を推進すること。
・ 特定された子どものグループだけではなく、子どもを一般的に守る法律が可決されるようにすること。
・ 移住に関する議論に子どもの労働問題も完全に取り入れること。
・ 子ども権利条約を基本的枠組みとして活用すること。既にある条約文を履行する必要がある。
・ 移民した子どもたちを理解するにあたり、情報のギャップが起きないよう、追加データの収集に努めること。
・ 子どもの季節的な移住を考慮すること。
・ 移住した両親により祖国に置き去りにされた子どもを考慮すること。
・ 同伴者がいない子どもを(制服などで)一目で判断できるようにすること。
・ 大きな役割を果たせる出身国のコミュニティと緊密に協力すること。
・ 強制移住の予防策を講じること。
・ 出生登録と無国籍は本来的なつながりがあるので、これらを一緒に取り扱うこと。
・ 国が当局間の調整を図る責任を果たすよう推奨すること。
・ 子どもが、法的身分に関係なく、保健、教育、住居などを平等に得られるようにすること。
・ 子どもに理解しやすい情報を提供すること(出身国の言葉、子ども向けの文書の使用など)。
・ 例外なく、子どもの身柄拘束を避けること。身柄拘束に代わる措置を見つける必要がある。
・ 移住した両親により祖国に置き去りにされた子どもを支援すること。

次回2013年9月の一般討論のテーマは、ソーシャルネットワークを予定している。