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2015年国際平和デーメッセージ

本日国際平和デーに際し、現在の困難な時代において平和を切望する世界中の人々に声を大にして言わせていただきたい。現在暴力に直面しているすべての人々に感謝と敬意を払い、平和の切望を声高に訴え、平和が現実のものとになるように粛々と尽力していくことを。また、現在紛争に巻き込まれている人々が休戦あるいは非暴力の今日という日を祝うようお願い申し上げます。あらためて、ここに真に永続する平和の構築に役立てるよう全力を尽くすことに専念いたします。

2015年国際平和デーの「平和ための協力―万人に対する尊厳」というテーマは、ありがとうインターナショナルにおいて私たちに力強い共鳴を覚えさせます。協力して尊厳を回復する、特に子どもたちのためにそれを回復することは、わたしたちのすべてのプログラムの核心です。つまり、「平和」は他者と関わりあう現象であり、協力の一形式なのです。これは人間関係において起こりうるだけです。人と人 ―相違や不一致が存在しても、お互いに尊厳を以て受け止めあう人同士― がいなければ成立しないのです。

このようにして私たちは、従事する作業において非常に多種多様な宗教や人種や文化や経済的背景を持つ人々を団結するように努力しているのです。パートナーが多種多様であればあるほど、平和構築の可能性は大きくなっていきます。子供に焦点を当てることにより、私たちは通常では越えられない境界を越えて通じ合えるよう促進できるのです。子供たちが安全で健やかに成長するに値し、人間としての全能力を実現する機会を持つことに異論を唱える人はいないはずです。分かっていることは、この考え方に動機づけられる協力は大きな変革の可能性を持っています。これにより子どもたちに迫る状況も変わるだけでなく、私たちと関係者も変わるのです。私たちが一緒に働く方皆に感謝を以て、私たちが平和構築の作業を共に実践していけることを期待します。これが私たちの言う「子どもたちへの全面支持(All for Children)」です。

平和とは心を温かくする愛情のこもったスープであり、それを作るにはたくさんのパートナーからたくさんの材料を必要とします。ありがとうインターナショナルでは、特に子どもたちの成長に必要な材料を加えられるよう努力しています。平和構築の材料は、諸宗教間の協力であったり、倫理教育であったり、暴力の阻止であったり、貧困の撲滅などです。この多様な世界においてあらゆる相違を超えて子どもと一緒に、また子どものために取り組むことは、平和への最も重要な方向性であると確信しています。この点を鑑みまして、皆さんと社会が今日とても平和な一日であることを願い、私たちの一人ひとりが日々平和が構築されていくことに絶えず関与していくことを願います。

KM

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