2014年9月24日、ありがとうインターナショナルはジュネーブで行われる国連事務総長特別代表子どもへの暴力担当であるマルタ・サントス・パイス女史との会合のためにChild Rights Connect(旧子どもの権利条約のためのNGOグループ)を招集しました。
会合では11のNGO団体の代表と、子どもへの暴力担当国連事務総長特別代表事務所の職員が国連のジュネーブ事務所に集い、同特別事務所からの最新報告とパイス女史の今後の予定と優先事案、ジュネーブに事務所を置くNGOの間での情報共有などを通じたパイス女史の職務に対する支援のあり方が話し合われました。
本会合は、アルジェリア政府代表部による後援のもと第27回人権理事会開催期間中の9月23日に開催された「子どもへの暴力に関するグローバルな努力を促進する」というハイレベル・パネル会議に対して、上位スタッフが振り返りました。それぞれの団体紹介や最新情報を共有した後、ありがとうインターナショナル・ジュネーブ事務所のディレクターであるマリア・ルシア・ウリベ女史は、作業部会が現在作成しているビデオについて情報を伝えました。同ハイレベル・パネル会議において出された提言や規範事例が収まるビデオです。
同氏はこの数か月間の会合や協議について、とりわけスロベニアの総理大臣、内閣閣僚及び国会委員との、世界開発に対する子どもの意見を伝えた会合について、本作業部会で報告しました。中央アメリカにおける暴力、及びジャマイカにおける子どもとりわけ幼児への暴力に対する防止、並びに子どもの尊厳を大切にする親業の教育、といったテーマの下で行った討論や協議について話しました。
サントス・パイス女史が述べましたように、2014年は、子ども権利条約の25周年、そして子どもへの暴力に関する国連調査の10周年ですので、子どもの権利の推進には特別な年となります。ポスト2015年以降の開発アジェンダが形になりつつあるので、子どもへの暴力という懸念が、優先として同アジェンダに組み込まれ、あるいは政府によって優先的に取り組まれるように結果を収める好機となります。
それ故に、サントス・パイス女史は、財団法人同士の協働で政府に働きかけること、また子どもに関する地方における法規、イベントや諸団体の位置を活用すること、ポスト2015年以降の開発アジェンダにおいて子どもへの暴力防止事項が含まれる提唱運動に参加するように財団法人に促しました。
また、サントス・パイス女史は今後の活動対象となる課題を以下のようにあげました:コミュニティ内また組織的な犯罪、子どもの過激主義化、性的な搾取、子どもへの暴力の防止に対するメディアの強い影響、暴力的なしつけ。
財団法人と協働に対する歓迎を言及したと共に、国連特別代表として世界中の財団法人と共同で活動を続けたいと述べました。
国連事務総長特別代表子どもへの暴力担当であるマルタ・サントス・パイス女史との会合は、Child Rights Connect(旧子どもの権利条約のためのNGOグループ)が立ち上げた子どもへの暴力の作業部会に設定されました。