武力紛争の影響を受けた子どもたちに関するNGOフォーカス・グループの一員であるありがとうインターナショナルは9月11日(水)、子どもと武力紛争事務総長特別代表(SRSG/CAAC)のレイラ・ゼルギー女史と同フォーカス・グループ主催によるビジネス朝食に参加しました。
フォーカス・グループ議長であるイーモン・ハンソン氏(ウォー・チャイルド・オランダ)のによる簡単な挨拶と各団体との円卓会議の後、ゼルギー女史は、使命、新たな計画およびイニシアチブ、そして異なる国々で見受けられる課題に関する最新情報を提示しました。
同氏は、多くの国々で取り組みが行われてきたものの、資源が非常に限られているため、現場での実施は軽微であったり、存在していない状態であることを強調しました。「紛争や治安部隊に巻き込まれる子どもをなくす」という目的で、加盟諸国を対象にした戦略を実行するために、新しいキャンペーンが展開されていきます。8カ国が参加を表明しており、活動計画にはすでに5カ国が署名しています。地域の数団体との協力が進行中であり、ゼルギー女史からは、各NGOからの継続的な支援が要請され、現場での任務遂行が妨げられることがないような連携が依頼されました。同氏は最後に、政治的意思の模索と政府による参画の重要性を強調し、影響を受けている人々の人口の50%以上が子どもたちであることを改めて主張しました。人口の半分を取りこぼしたまま、たとえ1カ国であっても状況の安定化を図ることは不可能です。
ありがとうインターナショナルはSRCG/CAACの取り組みに謝意を表しています。また、特に、紛争から影響を受ける環境で生活する子どもたちや若者に、非暴力的な対応を学習・実践するツールを提供することができ、変革の担い手や平和の構築者となるための手助けができる価値観を育むことのできる倫理教育を提供する面において、子どもたちに対する暴力の抑止に携わるその他の団体とパートナーとなることに関心があります。
ありがとうインターナショナルは、「共に生きることを学ぶ」マニュアルを通してこういった支援を提供することに積極的であり、暴力的な紛争に影響を受けている地域でマニュアルを活用するようGNRCにはたらきかけています。皆さまの団体が、戦争の影響を受けた子どもたちや若者を取り上げており、また倫理教育に関する取り組みにご関心がある場合、ご遠慮なくお問い合わせください。
詳細情報:ありがとうインターナショナル、子どもと武力紛争事務総長特別代表(SRSG/CAAC)
ありがとうインターナショナル – ジュネーブ